統合失調症の経過は、急性期と休息期、回復期の3つに分けられ、症状が現れなくなってからも長期間にわたり治療を続けることが大切です。
統合失調症の治療において、急性期では薬による治療が主体に進められますが、休息期では薬とともに心理社会的治療により、病気で低下した社会生活機能を回復させることが目標となります。統合失調症は再発しやすい病気であることから、症状が現れなくなった回復期でも長期間にわたり治療を続ける必要があります。
急性期
幻覚や妄想、興奮などの激しい陽性症状がみられます。薬を中心とした治療によりできるだけ早く症状を抑えることが目標となります。発症後なるべく早く薬による治療を開始することができれば、回復する可能性も高くなります。
休息期
幻覚や妄想などの陽性症状は少なくなりますが、元気や意欲がなくなるなどの陰性症状が中心となります。薬による治療に加えて、心理社会的治療を行い、症状の回復を目指します。慢性期の薬による治療では、陰性症状や認知機能障害の改善を図ることと、できるだけ副作用を起こさないことが目標になります。
回復期
元気ややる気が出てきて、こころもからだも安定します。症状が落ち着いても、再発を防ぐために薬による治療を長期間にわたって続ける必要があります。
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最終更新日:2017年06月05日